2年ぶりの九州、Tomoちゃん 一家が来てくださいました。

僕のお客さんとのやり取りを見て、
しばらくすると
小さなお手伝いさんはお客さんの持ってる看板の大きさによって
2種類の袋を渡してくれて、その後ビジネスカードを渡してくれる!

何にも言ってないのに・・・ へぇ~ すごい観察力。。。
世間には50過ぎても空気を読めず、言わなければ 否 言ってもできない輩がいるのに。。。ね!
“栴檀は双葉より芳し” Bowちゃんありがとうね。
きっと人を観察するのも積み重ねなんやろねぇ、、、
50年経てば、人・場・空気を読む力はひらきにひらくんやろねぇ・・・
容姿、能力だけでなく性格も生まれたときから決まっているのかもね ?!
年を重ねれば重ねるほど、そんな気が・・・
年末の話です。FBにも載せたものを詳しく・・・
60年近く使ってる2代目ミシンの調子が悪いため、店の動力ミシンはたいそうなので30年前に貰ったミシンを店から持ち帰りました。
上手く縫えない。糸調子が…下糸、ボビンの具合も良いし、上糸の張り方か・・・これで2日間!結局、糸をクロスして掛けてOK!
僕は動力や最近のミシンしか知らなくて・・・年寄りの言うことにも耳を傾けなければね。。。
思い込みはダメやね!
初代のミシンは女学校の時買ったもので、当時19円(牛が買える、子牛?だったそうです。)
2代目は僕が幼い頃。昨夜「これキャビン付きとか言って…」「えっ、キャビンって小屋、このボックスのことか。。。!」「そう言うことなん」初めて意味がわかったようです。「長生きはするもんやぁ…?!」

3代目ミシンは電動なので足踏みに慣れた母親はペダルを上下に・・・
「そら、あかんでぇ~踏み込んだままにしなければ…慣れ、慣れ!」
ホームゴタツの上置いてでは やり難いので、長年愛用慣れた2代目の上に3代目をセット椅子の高さも調整これで僕の役目は終わり、あとは思う存分好きなもの作ってね。。。

年が違えば、過した時代も違う。だからお互い得るものがあり、新たな発見もある。。。
面白いねぇ。。。!

そして、3代目ミシンでの90歳の初仕事はベッドカバー作りでした。
この客間のフランスベッド5年前にセミダブルとペア 新品ベッドシーツ付きで、
オークションで1円で落とし引き取りに行ったものです。

ベッドカバーの生地は気に入って、オークションでアメリカから買いました。
送料と合わせ2000円くらいかかりました。レースはただ、労賃ただです。。。
安くゲストルームのベッドが仕上がりました。。。 ありがとう!
一昨日、祖母の50回忌でお寺に行ってきました。
住職が留守のためラッキーなこと?に2007年まで長らく
“本山修験宗総本山聖護院門跡第五十一世門主”を務められた91歳のお父さんにお願いすることにができました。

まだまだお元気で、北朝の天皇の誕生日を記した“お勤めの本?”が位牌堂にあり、かねがね疑問に思っていたこと「
幕末は勤皇方(頼三樹三郎の墓があり聖護院傘下)、
南北朝時代は北朝側についたお寺なんですか?」についても答えてくださいました。

お参りの後、宇宙的自然的に
北が優位であり尊厳がある。
だから北枕であり、争いは北に軍配が上がり、御所は北に位置する。
伝教大師と空海と最澄最愛の弟子泰範の確執と離反。妻帯者親鸞の苦悩。
日蓮宗の妙見山でなぜ「南無妙法蓮華経」と唱えないのか?
とか等々歴史地理専攻の僕にとって、1時間半わたる若輩者の見解に耳を傾けながらのお話はとっても有意義でした。
30年前になぜ江戸中期頃より庶民に戒名がついたのか?の話を聞かせてもらって以来の講義?でした。

小・中学生の頃は子供会を引率する山の上の近所のただの坊さん ?!
地位が人を作るのか・・・
歳が人を磨き輝かせるのか・・・ などと考えながら、
祖母への哀愁など何処へやら、、、山の
“黄昏紅葉” を横目に俗世界へと下りていきました。。。
米寿のお祝いは疎開地の丹後へ行ったので、
卒寿の今年は京都市内へ・・・
洛西病院での待ち時間3時間半(診察3分)かかったため、思い出の地 堀川丸太町・御所・伏見を巡った後、将軍塚で卒寿ケーキカットと駆け足ぎみに周って来ました。
母は手芸女学校卒業後、助教として
待賢小学校に勤めるも
学童疎開で丹後へ、終戦後希望の洋裁教諭の残り単位を取るよりも易いと、籍を置きながら
国民学校教員講習所の試験を受け単位習得。
晴れて
訓導(教諭)になったと思ったら、「早う嫁に行け、貰い手無くなる!」やむなく退職、農家のおばさん。。。
職業婦人が良しとされず 親が絶対の時代!(あの森英恵も医者以外は許さないと言われたと語っている)
ちなみに父は学徒動員、憲兵でB級戦犯、公職追放で税関退職、砥石屋のおっさん。。。
この時代に青春を送った人々は多かれ少なかれ
時代に翻弄され
周りに決められたり制約を受けた中で生き、
日々変わっていく価値観に対応順応してこられました。
もし当時の彼ら彼女らが今の我らの行動を見たとしたら 「現実に即し実態を伴っていなければなぁ~ ちゃんちゃらおかしいわぁ!」って言うんやろね。。。
身近にいる少し前の先人に学ばなければね!
枯れた掌(て)で ゆるりとさする 初老の背
思い出したり ふっくらつよい掌 小屋の解体中2階落ちた後、
友人が受け入れ病院を探し電話をかけている間中、
90歳の母は背中をさすっていました。 幼児の頃に柿を食べてすぐ “ひきつけ”をおこしたため、
「二度と柿は食べないと思いながら背中を無心にさすったんよ」って子供の頃よく聞いていました。
僕の
記憶に無いはずの掌(て)が思い浮かびました!

この数分間、母親だけが持ちえる
“無私の愛”を感じたことは、
まもなく還暦を迎える初老にとって、
今までで一番嬉しくこれからの人生の何よりの財産になりました。

この近所の女の子は僕くらいの歳で、長寿のお母さんより早く亡くなられました。
還暦も卒寿も
優しく穏やかに丁寧に今を生きるということやね。。。